日本最古の神社の一つ、古より神々が集まる地とされ、“縁結び”でも有名な島根県の【国宝・出雲大社】には数々の謎がいまだに多く存在!
ただ参拝に行くだけではなく、謎解きミステリーツアーっぽく境内を歩いてみるのはどうでしょうか。歴史的建築物に『謎』というキーワードが引っ付くだけで、『ロマンと感動』が生まれる事まちがいなし!
今回は、出雲大社で謎を解き明かしながら旅ができる境内の歩き方をご紹介します。
学者の中でも謎が多出雲大社。最強の縁結び神社としても有名ですが、さて、いったいどんな謎が隠されていたのでしょう⁉
【国宝】出雲大社とはどんな神社?
昔から縁結びの神様として知られるご神体は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。
場所は島根県出雲市大社町杵築東にあります。一般的には、「いずもたいしゃ」と呼ばれていますが、正式な読み方や書き方は「いづもおおやしろ」なんですよ!
日本最古の歴史書である古事記(712年)に出雲大社の起源が記されていることから、ものすごーく古い神社ということがわかります。三重県にある、「伊勢神宮」と同じくらい古い歴史を持っています。
元々、その昔の神代の時代出雲の国は大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)様が治めていたとされています。その後、国を作り上げた後、御皇室の祖先である天照大御神(アマテラスオオカミ)に国を譲ります。
それと同時に大国主大神は神事・幽世・神々・魂の世界を治める大神として、壮大な御神殿に鎮座することになりました。その神殿が【出雲大社】とされています。
現在、私たちが見ている境内は江戸時代前期にあたる1667年の造営遷宮で再建されたもの。今も当時の建物を見ることが出来ます。ただ、本殿などは、77年後にあたる1744年の造営遷宮で建て替えられたものです。
また、日本各地の神様が一年に一度集まって集会を開くといわれています。 ご利益凄そう(笑)
そして、出雲大社は参拝法も他の神社と違い、『二礼四拍手一礼』 でお参りをします。
普通の神社は二礼二拍手一礼だよ♪
そして忘れてはならないのが、銅鳥居をくぐると正面に見える拝殿に飾られた大しめ縄。
その大きさはなんと長さは6.5メートル、重さは1トン。
が、しかし!実はもっと大きいしめ縄が境内左手側にある神楽殿にかかっています!
ドドーンと長さは13.6メートル、重さが5.2トンもある巨大しめ縄です。こちらが出雲大社では有名な方のしめ縄。
では、そんな歴史ある出雲大社にはどんな謎があるのでしょう⁉
旅で謎解き!出雲大社4つの謎を紹介!
出雲大社の見どころでもある各スポットに秘められた謎を4つご紹介します!
『境内での謎解き』をしながら、出雲大社の隠れた魅力を感じながらお参りしてみて下さい。
【東十九舎と西十九舎】なぜ19もの扉?の謎
拝殿の東側と西側にそれぞれある【十九舎】と呼ばれる建物。
それぞれ、ずらりと扉が付いています。いったいこれは何のため?? 謎です。
実は、毎年旧暦の10月(現在の11月)は日本全国の神々が出雲大社上宮(かみのみや)に集まって色々な会議を行っていると言います。
旧暦の10月の事を【神無月(かんなづき)】と呼ぶ理由は、全国の神様が自分の土地を離れて、出雲大社に出かけてしまうからなんですね~!
対して神様が集まる出雲だけは【神在月(かみありづき)】と言います。この神様たちですが、、、お泊りになるのが、この十九舎、、、らしい。ひとつひとつ、扉の向こうは神様のお部屋になってるって事です!!
さらに、この神様たちの会議の議題に、『次は誰と誰を結婚させよう??』ってのも入っているそう。元々、縁結びに力がある大国主大神を中心とした会議ですから♡
神様たちが、大事なご縁は決めてくださっているのですね~。神様たちが結婚相手について会議をするということが縁結び最強スポットと言われる由縁でもあります。
素鵞社(そがやしろ)軒下の砂のルールに秘めた謎
素鵞社(そがやしろ)は出雲大社本殿奥にあり、その軒下には、持ち帰って自宅や田畑にまくと実り豊かになるとされているお清めされた超ご利益たっぷりの【砂】があります。
・・・それはぜひ欲しい。 ですが!!
持ち帰る為には、ルールがあります。
それはズバリ!『出雲大社の近くにある稲佐の浜の砂と交換』がお持ち帰りのルール。
この謎はどうして稲佐の浜の砂なの?という部分。
実は、旧暦10月の全国の神様会議の際、まず神様は最初にこの『稲佐の浜』に降り立ちます。全国の神様がこぞって降り立つ浜なんて、聖地すぎるくらいの聖地なんです。
この聖地の砂と交換条件で、出雲大社で清められたご利益の砂を持ち帰れるということです。ちょっとばかりの神様へ礼儀な感じもします。
なぜこんな場所に!?不思議な賽銭箱の謎
さて、通常は神殿の正面にあるはずのお賽銭箱。なぜか、出雲大社は神殿の左側、西側の通路の壁側にお賽銭箱が。どうしてなんでしょう?? それが次の謎です。
その答えは、神殿の中に鎮座している神様の向き。
通常、ご神体は神殿の正面を向いているものです。しかし、出雲大社の神殿のご神体は『西』を向いているんですよ。西はお賽銭箱の方向。
ではご神体が見ている西には何があるのでしょう??
それは、全国の神様が出雲に来た時に初めに降り立つというあの『稲佐の浜』です!
稲佐の浜があるという事は、昔は漁村もあったはず。ご神体はそれらの安全を見守るために正面ではなく西の海を向いているのだとか。
なので、お賽銭箱はご神体にとっては正面にあたる西側においてある!ということなのです。
実は出雲大社は超高層神殿だった?信憑性の謎?
近年発見されたあるものによって、伝説と思われていた出雲大社【超高層神殿】だった説に信憑性が帯びてきたようです!
えぇ・・・超高層?てどれほど? そもそも、超高層建築だったのが事実ならなぜ?という謎も。
まず、その答えになりそうな事に、平安時代の教科書のこんな記載があります。
「大国主大神(出雲の神様)が大きな神殿を建てて欲しいと言っている」
しかし、研究者の中では、この記述に対して巨大神殿との関りに否定的な意見が多かったそうです。
が、あるものが発見されたことにより、近年では高層神殿説がかなり有力だとか!
そのあるものとは、境内の地下を掘って調査をした際に出てきた巨大な柱の根っこ。
この柱の位置と大きさから、当時の建物の大きさをコンピューターで割り出すと、約高さ48メートルの高さになるそう。これは渋谷109ビルの一番高い部分のシリンダーまでの高さとほぼ同じ。
大昔にこの高さは、かなりの大きさです! まさに巨大な超高層神殿。
現在は歴史博物館でその柱の根っこ部分が見ることが出来ます。
でもなぜ、そんなに高くする必要があったのか・・・? が謎解きの部分ですよ~!
まず、先ほどの柱の根っこにあたる部分が保存されている同博物館には、当時にかかわる大きな壺も同時に保存されているのですが、そこに描かれた絵が謎解きのヒントになるんだそうです。
そこには太陽や海、そして出雲の神殿が描かれています。その構図をみると、出雲大社の巨大神殿はその昔、今でいう、灯台の様な役目をしていた可能性がある!!!
出雲大社の位置やその地域の特性から言って、出雲大社は海と海にかかわる人々にとって、大切なものだったのかもしれません。
そう考えると、出雲大社の神殿が灯台の役目を果たし、巨大に作られていたという事にも、かなり納得がいきますよね!
出雲大社の基本情報
それでは!謎解き旅に行きたくなったところで、出雲大社の基本情報を紹介します♪
【所在地】島根県出雲市大社町杵築東195
【電話番号】0853-53-3100 (お問い合わせ時間 8:30~17:00まで)
【駐車場】・大駐車場・・・385台 ・第2駐車場・・・360台 ・第3駐車場・・・20台
【拝観時間】御守授与所《3月~10月》6時~午後8時 《11月~2月》午前6時30分~午後8時
【御祈祷のおまつり申し込み受付時間】午前8時30分~午後4時30分
出雲大社へのアクセス方法
出雲大社へのアクセス方法は、マイカーまたは公共交通機関が便利ですよ♪
まとめ
魅力たっぷりで興味深々な【最強縁結び神社 国宝出雲大社】
今回は境内でお参りしながら謎解き旅が出来るにスポットを当ててみましたが、探してみると、まだまだ出雲大社には謎や不思議な言い伝え、さらに独特の参拝ルートもあるようです。
そちらも次回記事にしてみたいと思います♪
一度行ったことがある方も、また違う視点から出雲大社の旅を楽しんでみましょう!
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